当店の貸出期間は最長2か月間となっています。

なぜでしょうか。

 

一般的な補聴器販売店での貸出期間は、1週間や10日ほど。

その短い期間に貸出を受けて使ってみても

補聴器に馴染む前に貸出期間が終了してしまいますので

結局、購入してから補聴器に馴染んでいく作業が必要になります。

 

貸出を受けるお客様は、

貸出を受けて不便に感じている環境で実際に使う事で

よく聞こえるかどうかを確認したいから

貸出を受けるのではと当店は考えています。

当店はそこをご確認いただきたいので、

まずは貸出期間に補聴器に馴染んでいただき、

実際に不便を感じている状況で改善されたかを確認したうえで

良かったら購入検討をしていただき、

改善が見込めなければ購入を見送っていただいてもOKなんです。

その確認は10日間や2週間ではほぼ無理です。

なので余裕を持って最長2か月という貸出期間を設けています。

 

まず貸出期間中は補聴器の音に慣れていただく事を大切にしています。

慣れるとはどういうことなのか。

簡単にご説明いたします。

 

人間の体は 緩やかに 老化 します。

耳（きこえ） も 同様です。

 

一般に 難聴 の方は聞こえにくい期間が長かったため、生活の 雑音 を忘れてしまっています。

補聴器 を装用すると、聞こえは 突然 昔に戻ります。

そうすると 生活の中の 嫌な雑音もまた 聞こえはじめてきます。

 

みんなに聞こえているこの音（雑音）に 嫌悪感 を覚えるため、

最初は慣れるのに時間がかかるのです。

ただ 徐々に、多くのお客様は この音に慣れて いきます。

 

なぜなら 昔はこの音を聞いて生活していた訳ですから、少しづつ思い出してきます。

ただ、昔と違って 順応力 が少し落ちていますから、時間がかかる  という訳です。 

 

また、物を食べる音 や自分の声 が大きく感じたりする こともあります。

 

雑音や嫌に感じる音も人それぞれ。

それぞれのお客様にあった調整をいたします。

 

まれに 直ぐに 補聴器 に慣れるお客様 も いらっしゃいますが、

感覚には 個人差 があり、どれくらいの日数をかけて 慣らしていくか の

プランニング が大切 になります。

そこで当店は「オリジナル装用日誌」を活用しているのです。

 

補聴器調整 の 基本は、

　　　①静かなところで 短い時間

　　　②静かなところで 長い時間

　　　③徐々に 雑音の環境 で使い始め

　　　④１日中 あらゆる環境 でつけていられるようになる

が、ベスト です。 

 

当店では、その プランニング を 「 装用日誌 」を使う事で

出来るだけスムーズに慣れていただける様、工夫しています。

 

初めてのお客様も、過去に購入したことがあるけど うまくいかなかった というお客様も、

 

この日誌を通じてスタッフと一緒に少しづつ慣らしてゆき

初めて 補聴器が自分の耳 となっていきます。

 

当店はこれを貸出期間中に行います。

 

実際に購入いただいた後もしっかりフォローさせていただきますが

「購入前にしっかり試すことが出来る」のが当店最大の特徴です。

 

いわば専属トレーナー付き の トレーニング。 

まさに 二人三脚 です♪

 

しっかりと “ 自分の耳 ” に なるまで、お付き合い いたします。